3年前、札幌市で当時小学3年の男子児童が、中学生の男子生徒から性被害を受けて不登校になったとして、札幌市教委が「いじめ重大事態」と認定したことがわかりました。

関係者などによりますと、2021年5月、札幌市内の小学校に通う当時小学3年の男子児童が、同じスポーツ少年団に所属していた中学1年の男子生徒から、公園のトイレで複数回性的な被害を受けました。

その後、加害生徒は家庭裁判所に送致され処分を受けましたが、男子児童は不登校となりました。

男子児童の母親は、当時学校や少年団に情報提供を行いましたが、小学校は組織的な対応を行なわなかったということです。

事件からおよそ10か月後に母親が札幌市教育委員会にいじめ重大事態の調査を要望したことで、第三者委員会による調査が開始され、今年6月にいじめと認定されました。

札幌市教委が近く公表する報告書には、「対応や支援が教頭のみの判断で行われており、関係者間に情報が共有がなされていないことなど、情報管理がずさんであり、適切な対応とは言い難い」と指摘しているということです。

札幌市教委は会見を開き、調査結果を報告する予定です。

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