広島市には原爆で孤児となった夫婦が営んだお好み焼き店があります。半世紀以上にわたり、地域の人たちから愛された店ではきょう、「閉店の会」が開かれました。

広島市南区にあるお好み焼き店「KAJISAN」です。
「お疲れ様でした」「きれいなお花をありがとうございます」

店主の梶山敏子さん。83歳です。家族写真幼くして父親を病気で亡くした敏子さんは4歳のとき爆心地から1・2キロの自宅で被爆。母親を原爆で失いました。その後、同じ原爆孤児だった夫の昇さんと結婚…。
1965年から二人三脚で店を続けてきました。

梶山敏子さん
「人との出会いや触れあいが好きだった。
両親も子どもも健康だったから続けられた」

しかし、ことしの5月から体の不調で店を休業…。閉店することに決めました。

店には常連さんも駆けつけました。59年間、県内外から人々が訪れた店にはたくさんの思い出が詰まっています。

梶山敏子さん
「自分にとっては最高の良い仕事場でした。お店を愛していただたKAJISANのファンの皆様に長い間お世話になりました。感謝の気持ちでいっぱいです」

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