覚醒剤の使用で有罪判決を受けて、大分保護観察所が行う再発防止プログラムに参加していた男が、同じ受講生の密売人から再び覚せい剤を入手していたことがわかりました。

大分保護観察所の薬物再乱用防止プログラムは薬物事件で保護観察処分を受けた人などに受講が義務付けられ、毎月開催されています。

判決文や関係者によりますと、覚醒剤の使用で有罪判決を受けていた別府市の50歳の男は去年12月、このプログラムを通じて知り合った、同じ受講生の密売人から覚醒剤を購入したということです。男は今年7月に覚醒剤を使用したなどとして逮捕・起訴され、9月26日に懲役3年の実刑判決が言い渡されています。

プログラムの受講者同士で薬物のやり取りが行われたことについて、大分保護観察所は「事実であればプログラムのルールを見直し再発防止に務める」とコメントしています。

一方、薬物依存症の回復支援を行うNPO大分ダルクは「保護観察所の再発防止プログラムは依存症の患者にとって重要。薬物に誘惑されないよう受講者が気をつけることが重要」と指摘しています。

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