架空の請求で自らの会社に損害を与えた罪などで起訴されていたトレーディングカード販売会社の元社長が、刑事裁判の判決に出頭しなかったとして逮捕されました。

トレーディングカード販売会社の元社長・立花恵一郎容疑者(49)は、今年8月、東京地裁であった刑事裁判に出頭しなかった不出頭の疑いがもたれています。

立花容疑者は自らの会社に架空の請求書を送り、およそ1億8000万円を知人男性の銀行口座に振り込ませ、会社に損害を与えた特別背任などの罪で去年、起訴されていました。

警視庁によりますと、立花容疑者の刑事裁判は今年5月に始まりましたが、判決が言い渡される8月の公判に出頭せず、九州に逃走し、きのう、宮崎市内で逮捕されました。

立花容疑者は取り調べに対し、「刑務所に入りたくなかった」と容疑を認めているということです。

不出頭罪は、日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告が海外に逃げたことをきっかけに去年施行されたもので、この容疑での逮捕は警視庁で2例目です。

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