新米がおいしい季節になりました。でも2024年は、値段が違うんです。

店頭からお米が消える「米不足」を乗り越えて…

太田湧一朗記者(9月12日)
「1パレットあたり150袋が積みあがったお米。待ちに待った新米もまもなくです。」

9月中旬から、待ちに待った北海道産の新米の出荷が始まりました。

米の生育は良好、収穫も順調で、「ゆめぴりか」を皮切りに、流通するようになりました。

それから半月、スーパーに新米が並ぶようになりましたが…

キテネ食品館 中塚誠社長
「(5キロが)税込み3326円になるんですけど。これは、去年に新米が出たときの10キロの値段よりも高い」

 「新米は気持ちがワクワクするけど、価格的には全然ワクワクできないのが本音」

農業団体は理解を呼びかけます。

JA北海道中央会 樽井功 代表理事会長
「米1俵作るのには、これだけの経費がかかるんだということも。消費者の皆さんにご理解いただかねばならない」

 気になるお米の値段を「もうひとほり」します。

堀内大輝アナウンサー
「んー!!サイコーですね、トンカツ、ごはんが進む!しかもこれ、おかわりが無料!どんどんおかわりし放題!幸せですねーこれ」

 道内に13店舗を構える『とんかつ玉藤』。こだわりの「とんかつ」をおかずにすれば、「ごはん」を食べる箸も止まりません!

 米は人気の「ゆめぴりか」、加えて2種類の炊き込みごはんも用意し、米不足の中でも「おかわり自由」を続けてきました。

 堀内大輝アナ
「おかわりって、人によって違うと思いますけど、大体皆さん、どれぐらいしますか?」

『とんかつ玉藤』媚山太一部長
「大体2杯か、2杯半。多い人で5~6杯」

堀内大輝アナ
「ここに米を買いに来た人は?」

媚山太一部長
「電話と、店に来て(米を)売ってくれないかと。何件かそういうこともあった」

店で使う米は、1年契約で仕入れているため、今回の米不足の影響はありませんでした。

10月末ごろ、新米へ切り替わるタイミングで、新たに1年契約を結びますが、その仕入れ価格は…

媚山太一部長
「今より1.5倍ぐらいの価格で、今のところ打診はきている」

堀内大輝アナ
「1.5倍という価格を提示されたのは、これまでにはありましたか?」

媚山太一部長
「いや1.5倍は今回が初めて。正直厳しいのは厳しいけど、おかわり(自由)もあるので量を減らしたりとかしないで変わらず提供したい」

 堀内大輝アナ
「西区にある米の専門店です。8月末、米が不足していたころには、開店前からここに20人ほどが列を作っていたそうなんですが、今ではそういった状況は落ち着いていて、平常通りということです」

店内には、「ななつぼし」や「ゆめぴりか」などが並んでいます。

堀内大輝アナ
「一時期、やはり(米は)なかったということでしたけど、どうですか」

玄米工房こめしん西野店 中野佳子店長
「だいぶ緩和されたし、米がなくなることは、このあとはない」

一方で、その価格は…

中野佳子店長
「去年よりも大体1キロにつき200円ぐらい上がってきている。こちらが去年の値段なんですけれども…」

 堀内大輝アナ
「去年同じお米が税込で442円だったのが、今年はこれ702円、250円以上、上がっているということですよね」

実に、2023年の価格から、約6割値上がりしています。

 店では「おむすび」も販売していますが、こちらは少なくとも年内は価格を据え置きます。

ただ米の価格の先行きは…

中野佳子店長
「米の相場に関しては、今も上昇を続けているので、この先(価格が)下がることはちょっと考えにくい」

▼妹背牛町のふるさと納税に米の返礼品
空知地方の米どころ妹背牛町のふるさと納税の返礼品98%がお米です。
4月から受け付けて10月から新米を発送するのですが、今年は先月までに寄付額が4億2800万円に達しました。
去年の同時期間は1億8600万円でしたので、2倍以上に増えてしまった。
先月で返礼の米の受け付けは一旦停止しています。

▼パックご飯
来月以降、1割程度値上げとなります。
・東洋水産「あったかごはん」など…来月から13~14%値上げ
・サトウ食品「サトウのごはん」…12月から約11~14%値上げ

今年の新米は、例年以上にしっかり噛みしめて、大事に食べたいですね。

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