実際には歯の治療をしていないにもかかわらず、留学生ら64人の保険証を悪用して名古屋市などから診療報酬をだまし取ったとして、歯科医師の男ら5人が警視庁に逮捕されたことが分かりました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、▼歯科医師の大石旭容疑者（61）、▼外国人派遣を手掛ける組合の理事・水谷旭宏容疑者（35）ら5人です。

大石容疑者らは去年6月上旬、留学生ら64人の保険証を使い、東京・江戸川区の歯科医院で「歯の治療」をしたかのように装って、診療報酬を不正に請求し、名古屋市などからおよそ165万円をだまし取った疑いがもたれています。

水谷容疑者は、業務提携する日本語学校などに「無料で歯の検診ができるから、生徒を集めてほしい」と指示。その後、大石容疑者らが留学生や技能実習生を無料で検診した際、不正に保険証の個人情報を入手していました。

大石容疑者らはその情報を悪用して、実際には行っていない診療報酬を請求したということです。

警視庁は、同様の手口で少なくとも2000万円の余罪があるとみて捜査しています。

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