パチンコ大手、マルハンによる道後温泉の老舗旅館、大和屋本店の買収協議がまとまりました。

1日、両者が取材に応じ、大和屋本店がマルハンの傘下に入ったことを明らかにしました。

(マルハン北日本カンパニー観光事業部・山口明部長)
「われわれは道後温泉の地域とともに共存共栄していくという思いを胸に、大和屋を通じて道後温泉のまちづくりに積極的にかかわっていきたいと考えています」

1日は、大和屋本店の奥村社長と、マルハン北日本カンパニー、観光事業部の山口部長らが報道機関の取材に応じ、30日付けで大和屋本店の全ての株式をマルハングループが取得したことを明らかにしました。

大和屋本店は、引き続き、奥村氏が代表取締役社長を務め、マルハン代表取締役北日本カンパニーの韓俊社長とともに代表取締役2人体制となります。

従業員の雇用や旅館のサービスなどは、維持すると強調しています。

(大和屋本店・奥村敏仁社長)
「いわゆる別ブランドで観光地に進出するということではなく、地元と協業するという考えに基づかれているということをもって、相談を進めさせていただくと」

マルハン側が去年4月に大和屋グループに提携を持ち掛け、交渉を進めていたということです。

マルハンは今年4月に大和屋本店の近くにある大和屋別荘を買収していて、これで大和屋グループ全体がマルハンの傘下に入ったことになります。

マルハングループは、全国にパチンコ店を300店舗以上展開する一方、ホテル・旅館やゴルフ場など観光事業に参入するなど事業の多角化を進めています。

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