ついに完成!新・JR松山駅舎

JR松山駅周辺の線路の高架化が完成し、新しい駅舎が9月29日に開業しました。実に71年ぶりの全面刷新です。

駅構内の天井は愛媛産のスギやヒノキで覆われ、トイレのタイルには砥部焼が使われるなど、あちこちに愛媛の玄関口らしいデザインが施されています。

JR松山駅待望の自動改札機も導入されました。 SUICAやICOCAなど交通系ICカードは利用できませんが、JR四国が導入しているチケットアプリのQRコードには対応しています。

1階に設けられた商業エリア。 「ありがとう」という意味の松山の方言から「だんだん通り」と名付けられました。 菓子や伝統工芸などを扱う土産物店や、愛媛の食材を使った飲食店などがオープンしました。

街を東西に分断していた線路が高架化され、新たに設けられた西口から東側まで通り抜けできるようになりました。

松山駅周辺 どう変わる?

では、松山駅周辺は今後どう変わっていくのか。まず、新しく設けられた西口前はまだ更地が広がっていますが、タクシー乗り場や一般車の送迎スペースなどが検討されています。

また、西口の南側(JRの車両基地跡)について、松山市が多目的アリーナと小規模なホールを併設した施設の整備を発表しました。まだ具体的な青写真は描かれていません。

続いて駅の東側です。こちらは路面電車やバス、タクシーなどの公共交通の乗り場が設けられます。松山市は、集約型の公共交通ターミナル=「バスタ」の整備を打ち出していますが、愛媛県が採算性に懸念を示すなど、先行きは不透明です。このほかホテルや商業施設、交流広場なども整備される予定です。

また、伊予鉄道の路面電車の電停は、現在、地下道を通ってJRとの乗り換えをしないといけませんが、約60m西に移動させ、乗り換えがスムーズにできるようになります。また、駅の西側、フライブルク通り付近まで路面電車が延伸する計画です。

駅周辺の再開発については具体的な計画が決まっていないエリアが多く、県都の玄関口が今後どう変わっていくのか注目されます。

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