東京・豊島区のアパートで去年9月、80代の母親の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われている60代の息子の初公判が開かれ、息子は起訴内容を認めました。

渋川勝敏被告(61)は去年9月、自宅アパートで同居していた母親(87)の首を両手と電気コードで締め付けて殺害した罪に問われています。

きょう(1日)東京地裁で開かれた初公判で、渋川被告は起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、被告の母親に認知症の症状はなかったものの、被告は「将来、介護が必要になっても自分にはできない」との思いを募らせていたと指摘。

事件当日に母親がめまいを起こした際に殺害を決意し、「殺さないで」と懇願する母親の首を絞めて殺害したと主張しました。

一方の弁護側は、被告が将来の母親の介護への不安から夜も眠れなくなり、事件直前にうつ病と診断されていたと指摘。

また、事件直後に自ら110番通報していて自首が成立すると主張しました。

この裁判では検察側と弁護側で事実関係の争いはなく、量刑が争点となります。

論告求刑は4日に行われ、判決は11日に言い渡される予定です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。