様々な物が値上がりするなかで、10月も値上げの波がやって来ます。今も昔も子どもたちが楽しみに訪れる駄菓子屋。ここにも大きな値上げの波が襲い掛かります。

鳥取県米子市にある駄菓子屋「岡本一銭屋」。


明治元年創業の老舗で、店主の人柄もあって子どもから大人、それに今では外国人まで沢山の客が訪れます。


店主の岡本さんは今年88歳。
常連だった子どもたちが大きくなって、また足を運んでくれることが一番嬉しいと話します。

岡本一銭屋 岡本小芳さん
「うちから大きくなった子がほとんどやから接しやすい。幼稚園からこの辺でおもらししてた子がもうなぁ」

物価高騰の波は、そんな駄菓子屋にも押し寄せます。

10月から、店で扱う約30品目のチョコやせんべいなどのお菓子が値上がり。
最大で200円値上がりする商品もあると言います。

「10月から、これが12円から15円」


なかでもこちら、「うまい棒」。
販売する「やおきん」によりますと、「うまい棒」の希望小売価格は 1本・税抜き12円ですが、10月出荷分から15円にするということです。

原料となるコーンなどの価格上昇に加え、人件費や包装資材費なども大きく上昇していることが要因だとしています。

「お子様のお小遣いでも選ぶ楽しさを感じていただけるよう熟慮してきた」ものの、コスト上昇は「許容範囲をさらに超えてきている」などとコメントしています。

「うまい棒」は1979年の発売以来、1本10円を維持してきましたが、おととし初めて値上げを実施。2年ぶり2回目の値上げとなります。

岡本一銭屋 岡本小芳さん
「駄菓子屋っていうのは子どもの店だから本当は抑えてほしいけど…そうはいかんねぇ」

客は
「子どもに、出来るだけいっぱい食べさせてあげたいとか、いろんな駄菓子屋って勉強にもなると思うし、昔から続いているものなので。まあ値上がりするっていうのは残念かなあとは思いますけども」

岡本一銭屋 岡本小芳さん
「30種類あがる…ボケられんねぇ」

笑うに笑えない、子どもたちのお小遣いにも値上げの波が直撃します。

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