北海道小樽市の国道で、乗用車どうしが衝突し、大学院生が死亡した事故で、酒気帯び運転と過失運転致死の疑いで逮捕された32歳の男は、札幌市内の飲食店を数軒はしごし、少なくとも約11時間半にわたって酒を飲んでいたことがわかりました。

警察車両で、現場の実況見分に向かう大沢容疑者(26日午後 小樽警察署)

 函館市の会社員、大沢亮汰容疑者32歳は、22日、小樽市銭函3丁目の国道で、酒気帯びの状態で車を運転し、反対車線にはみ出して乗用車と正面衝突し、札幌市の大学院生、田中友規さん24歳を死亡させた疑いが持たれています。

衝突直後の死亡した大学院生の乗用車(22日午前、小樽市)近くを走行の車のドラレコより

 これまでの取り調べに対し、大沢容疑者は「大変、申し訳なく思っている。札幌市内の飲食店を数件はしごして、友人らと酒を飲んだ。前日から日付をまたいで、数時間にわたって飲んだ」「友人と別れた後、1人でスナックとバーに行ったが、店は覚えていない。
」「事故直前に居眠りしてしまった」という趣旨の供述をしていました。

死亡した大学院生が運転していた車

 

大沢容疑者が運転していた車

 そして新たに、大沢容疑者が飲酒していた時間の詳細がわかってきました。

警察によりますと、事故前の大沢容疑者の足取りについて、22日午後5時半ごろから23日午前5時ごろまでの少なくとも11時間半にわたって、居酒屋やバーなどで飲酒し、飲み歩いていたことがわかりました。

実況見分に立ち会う大沢容疑者(26日午後 小樽市銭函)

 事故後の大沢容疑者の呼気からは基準値の3倍を超えるアルコールが検出されていて、26日には当時の状況を明らかにするため、大沢容疑者立ち合いのもと、事故現場で実況見分が行われました。

事故現場での実況見分

 警察は危険運転致死の疑いも視野に調べをすすめています。

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