自民党の石破総裁は、党の役員とあす発足する石破内閣の閣僚人事を固めました。衆議院選挙は来月27日に投開票をおこなう方針です。自民党本部から中継です。
「総力結集内閣」を作りたいと話していた石破氏ですが、人事では打診を断る議員が出るなど、火種を残した船出となっています。
党の人事では、最高顧問に麻生氏、副総裁に菅氏という総理大臣経験者をあてます。また、党の4役、幹事長には与野党に太いパイプを築く森山氏を起用するほか、小泉進次郎氏を選挙対策委員長に起用し、「選挙の顔」としたい考えです。
一方、あす発足する石破内閣の閣僚には、総裁選で戦った▼加藤勝信氏を財務大臣に起用するほか、▼林官房長官を続投させます。
一方、▼高市早苗氏は党の総務会長を、▼小林鷹之氏は党の広報本部長の打診を断っています。
2人とも「自分よりも、総裁選で支えてくれた仲間を処遇して欲しい」と説明していますが、党内からは「2人とも次の総裁選を見据え、石破政権の要職に就くのは避けたのだろう」との声も上がっています。
一方、石破氏も、安倍元総理について「国賊」と発言したとされ、党役職1年停止の処分を受けた村上誠一郎氏を総務大臣に起用する方針で、これには安倍派の議員を中心に党内から反発の声も上がっていて、挙党態勢を築けるのかは不透明な情勢です。
Q.衆議院の解散総選挙については石破総裁はどのように考えているのでしょうか?
石破総裁はきょう午後にも衆議院の解散・総選挙について自身の考えを表明する見通しです。
関係者によると、石破氏は早ければ来月9日に衆議院を解散して、15日に公示、27日投開票とする方針です。
こうしたなか、立憲民主党や日本維新の会など野党の国対委員長はけさ、あす召集される臨時国会での対応について協議しています。
野党側は衆議院の解散前に「新たな閣僚についても問わなければならない」などとして、予算委員会を開くよう要求していて、総選挙を見据えた与野党の攻防が始まろうとしています。
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