新潟県上越市に住む60代の男性が、携帯電話に届いたショートメールに記載の電話番号に電話をしたところ、金融業者を名乗る男らから「サイトの利用料金がある」などと言われ、電子マネーや現金あわせて80万円分をだまし取られる被害に遭っていたことがわかりました。
警察は不審なメールやショートメールに対して、返信したり記載されている電話番号にかけたりしないよう呼びかけています。

警察によりますと今月5日、上越市中郷区に住む60代男性の携帯電話に、実在する金融業者名でショートメールが届きました。男性が記載されていた電話番号に電話を掛けると男が出て「サイト利用の請求が10万円ある。建て替えたので支払ってもらいたい」などと言われました。男性は指示されるがまま、コンビニで電子マネーカード10万円分を購入し、男に番号を伝えたということです。

その後、男性の携帯電話に情報セキュリティー関連のNPO法人を名乗る男から電話がありました。男は「サイト利用料金が20万円ある」などと話し、男性は指定された口座に20万円を振り込んだということです。

さらに男性のもとには、警備業者を名乗る男から電話があり「保険に加入すると、今まで振り込んだ30万円が返金される」などと言われ、“保険料”として50万円を要求されたということです。男性は指定された口座に50万円を振り込みました。

すると、男性の携帯電話に、今度は警視庁を名乗る男から電話があり「返金される30万円は犯罪収益として差し止めた」などと言われたことから、不審に感じた男性が警察に相談して被害がわかったということです。

男性は電子マネーと現金あわせて80万円分をだまし取られたということで、警察は特殊詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、不審なメールやショートメールに記載された電話番号に電話をかけて現金などをだまし取られる被害が続いていることから、不審なメールやショートメールに対して返信したり、電話をかけたりしないよう注意を呼び掛けています。

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