宮城県議会の9月議会では26日、代表質問が行われ、宿泊税の条例案について論戦が交わされました。村井知事に対し与党会派からも厳しい意見が上がりました。

自由民主党・県民会議 渡辺勝幸県議:
「街頭や地域で皆さんからいただく声は村井さん最近、傲慢になっていないか」

冒頭、与党である自民党の会派からも批判的な意見が出た代表質問。「宿泊税」を巡る県の説明や導入の進め方に対し厳しい意見が相次ぎました。

自由民主党・県民会議 渡辺勝幸県議:
「結論ありきで聞いてしまっては、やはり話を聞いたことにならないのでは」

村井知事:
「今後、人件費が急激に上がってくるとなると、ますます財政的には余裕がなくなってくるので、今回はぜひ協力いただきたいと議会に提案した」

みやぎ県民の声 遊佐美由紀県議:
「予算だけもらって、こんなに反対があるのに強行して、まさに仙台市以外の市町村、皆さんの協力なくして観光振興の本来の目的はありえないのでは」

村井知事:
「事業者の皆さん、宿泊者の皆さんの声を広く聞きながら対応していきたい」

村井知事は、宿泊事業者の反発を招いている現状に「反省している」などと述べる一方、「人口減少が進むなか観光施策を充実させ交流人口を拡大させる必要がある」として改めて宿泊税導入に理解を求めました。県と仙台市が導入を目指す宿泊税は、1人1泊素泊まり6000円以上で300円を徴収するもので県は、9月議会での条例案の成立を目指しています。

宿泊税については宿泊事業者からの反発が強まっています。また、与党である自民党の会派内でも意見が分かれていて会派としての賛否の結論は出ていないということです。条例案の採決は10月17日に予定されています。

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