あす投開票を迎える自民党総裁選挙について、JNNが最終盤の情勢を探ったところ、石破・高市・小泉の3氏が激しく争い、このうちの2人が決選投票に進むのが確実なことがわかりました。

過去最多の9人が立候補し、「誰が勝つのかわからない」と言われてきた総裁選ですが、現段階で3人にまではほぼ絞り込まれました。

全体の半数を占める議員票について、JNNの取材では小泉氏が60人前後の支持を固め、トップに立っています。これに、小林氏と林氏が40人を超える議員票を固めて追う展開です。

また、茂木幹事長は40人前後の票を、石破元幹事長、高市経済安保担当大臣は35人前後の票をそれぞれ固めました。一方で、河野デジタル大臣は25人前後、上川外務大臣、加藤元官房長官は20人台と伸び悩んでいます。

ただ、まだおよそ40人の議員が投票行動を明らかにしておらず、各陣営による“引き剥がし”の動きも続いています。

次に、同じく全体の半数の票を占める地方票についてです。JNNの自民党支持層に対する直近の世論調査では、小泉氏・石破氏・高市氏が上位に入っています。

各都道府県連に対する取材では、石破氏は地元・鳥取や東京をはじめ、全国的に優位に立っています。小泉氏も神奈川などで、高市氏も奈良を中心とした関西圏で支持を広げていて、地方票もこの3人を軸とした争いとなっています。

ただ、現状では、いずれの候補も議員票・地方票あわせて過半数の368票を獲得できる見通しは立っておらず、石破氏・高市氏・小泉氏の3氏のうち2人による決選投票にもつれこむのが確実な情勢です。

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