20年前の中越地震で震度7を観測した新潟県 旧川口町。震源近くで作られたコメ『震央米(しんおうまい)』が実りの季節を迎え、地元の小学生が稲刈りに汗を流しました。
秋晴れの空が広がった長岡市の川口地域。
鎌を手に熱心に稲を刈り取っていたのは、川口小学校の5年生です。
【小学5年生は】「最初はどうやればいいかわからなかったけど、やっていくうちに楽しくて…。(刈り取るのが)気持ちいい」
子どもたちは5月に田植えに挑戦し、この田んぼでとれるコメが持つ特別な意味を知りました。
【木沢棚田 保全連絡協議会 平澤勝幸さん(74)】「この田んぼもけっこうひびが入ったり、作付けをどうするなんて言われたけど、昔からやってきたところだから守りたくて、それで復旧してもらって」
2004年に起きた中越地震。
震度7を観測した川口地域では多くの田んぼがひび割れ、農業も大きな打撃を受けました。
震源近くの田んぼで実る黄金色のコメはその後『震央米(しんおうまい)』と名づけられ、地域の人が今も大切に育てています。
子どもたちは収穫したコメの一部を販売し、売り上げを能登半島地震の被災地に寄付することに決めました。
【小学5年生は】「雨もいっぱい降って洪水にも遭ったと聞いたんですけど、寄付して力になれたらなって思います]
【小学5年生は】「能登が復興してほしいので、エールを届けたい」
震央米は中越地震から20年となる来月23日、地元の道の駅で販売する予定だということです。
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