上川外務大臣はアメリカ・ニューヨークで中国の王毅外相と会談し、中国で日本人学校の児童が襲われ死亡した事件について、一刻も早い事実解明や再発防止を求めました。
上川陽子 外務大臣
「日中関係の基礎は何よりも両国の間の国民交流にこそある。ご承知の通り、その国民交流に深刻な打撃を与える大きな事件が発生をいたしました」
会談で上川大臣は中国・深セン市で日本人学校に通う男子児童が登校中に刺されて死亡した事件について、▼犯人の動機を含む一刻も早い事実解明や再発防止、▼中国に在留する日本人の安全確保に向け具体的措置をとるよう求めました。
これに対し、王毅外相は今回の事件は「日本側も冷静に理性をもってみるべきであり、政治化するのを避けるべきだ」と述べたということです。
また、上川大臣は東京電力・福島第一原発の処理水をめぐる日本産水産物の輸入再開について、追加的なモニタリングを早期に行い「規制の撤廃に向け、目に見える進展を確実に示していきたい」と伝えました。
一方、中国外務省によりますと、王毅外相は会談で中国・深セン市の事件をめぐり、「中国政府は今まで通り法にのっとり、すべての中国で暮らす外国人の安全を保障する」と述べました。
また、処理水の問題について「日本政府は中国など利害関係国が処理水の独立したサンプリング採取を行い、監視することに同意した以上、有言実行すべきだ」と述べました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。