今年3月、国の重要無形民俗文化財に指定された川内大綱引が22日夜に行われ、3000人の男たちが激しくぶつかり合いました。
川内大綱引は、400年以上の歴史がある鹿児島県薩摩川内市の伝統行事で、今年3月、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
全長365メートル、直径40センチ、重さ7トンの大綱を、およそ3000人の男たちが上方・下方に分かれ引き合うもので、相手陣営の引き隊を妨害する押し隊の激突が見どころです。
綱引きに使う綱は、地元の高校生ら1000人あまりも参加して、当日に練ります。22日は雨の中およそ10時間かけて完成させ、参加者らが会場の国道3号まで綱を担いで運びました。
なお今年は、薩摩川内市の市制施行20年と国の重要無形民俗文化財指定を記念し、「綱を運ぶ最大のパレード」としてギネス世界記録認定を目指しましたが、雨の影響で中止され、挑戦は来年に延期となりました。
勝負は、開始直後から一気に綱を引き寄せた下方がそのまま守り切り、1時間半の戦いを制しました。
(参加者)「勝ちました。すごく興奮している」
(参加者)「周りの方の応援で背中を押されました」
(見物客)「子どもに見せたくて見に来た。やりたいと言っていた。夫が出ているが将来が楽しみ」「子ども:(Q.将来出たい?)出たい」
(見物客)「伝統がこんなに続いてきたのがすごいと思った」
多くの人たちの熱気に包まれた22日夜の薩摩川内市街地。伝統はこれからも引き継がれます。
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