記録的な大雨に見舞われた石川県の能登半島では、行方不明者の懸命な捜索作業が続いています。

大規模な土砂崩れが発生した輪島市の国道249号「中屋トンネル」近くでは、おととい、地震からの復旧工事に当たっていた作業員の安否が分からなくなりましたが、きのう、トンネル付近で近くの住民を含む男女14人が発見されました。

このうち4人は命に別状はなく、消防隊員とともに下山したということです。残る10人は、自衛隊のヘリコプターで航空自衛隊の基地に運ばれた後、病院に搬送されましたが、住民の男性1人と作業員とみられる男性1人の死亡が確認されました。

記者
「こちらの奥にある住宅4棟が、雨で川が増水した影響で流されたということです」

輪島市の久手川町を流れる塚田川では、住宅4棟が流され、4人の行方が分からなくなっています。中には中学3年生の女子生徒が含まれています。

父親 喜三鷹也さん
「本当は捜索したいんですけど。何もなくなっちゃったので…」
母親
「高いところに逃げてね。『分かった』って、それが最後」

現場ではきのう午後、高齢男性1人が救出されましたが、その後、死亡が確認されました。

捜索は、けさ再開される予定ですが、被害の全容は明らかになっていません。

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