石川県輪島市の「中屋トンネル」近くで、大雨による土砂崩れが発生し、作業員らの安否がわからなくなっていた事故で、22日夕方、住民を含む男女14人が発見され、このうち2人の死亡が確認されました。
輪島市の国道249号「中屋トンネル」近くでは21日、大規模な土砂崩れが発生し、地震からの復旧工事に当たっていた作業員の安否が分からなくなりました。
消防によりますと、当初安否が分からなくなっていたのは作業員5人でしたが、22日、トンネル付近で近くの住民や作業員男女14人が発見されたということです。
このうち4人は命に別状はなく、消防隊員とともに下山したということです。残る10人は、夕方に自衛隊のヘリコプターで航空自衛隊の基地に運ばれた後、病院に搬送されましたが、住民の男性1人と作業員とみられる男性1人の死亡が確認されました。
中3女子含む住民4人が行方不明の地域も
一方、輪島市久手川町を流れる塚田川では、住宅4棟が流され、住民4人と連絡が取れていません。
MRO北陸放送・佐々木嵐士 記者「近くに住む人に話を聞きますと、前日の雨で川が増水し、こちらの土砂が削り取られたということです」
流されたとみられる人の中には中学3年生の女子生徒も含まれています。
女子生徒の父親「とにかくどんな形でも見つかってほしいという願いだけ」
女子生徒の母親「『高い所に逃げてね』って言って、『わかった』って。それが最後のやりとり」
現場では22日午後、高齢男性が発見され、その後、死亡が確認されました。県のまとめでは、これまでに1人が死亡、2人が行方不明となっていますが、被害の全容はつかめていません。
また、警察によりますと輪島市町野町南時国で自宅にいた高齢女性1人が土砂崩れに巻き込まれました。女性はその後、自衛隊に発見されましたが、その場で死亡が確認されたということです。
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