前回のホーム戦で愛媛と対戦し2-3で敗れ悔しい思いをしたヴィアマテラスは、9月16日、ホームのいちご宮崎新富サッカー場で、バニーズ群馬FCホワイトスターと対戦しました。

 
最初に試合を動かしたのは、ヴィアマテラス宮崎。
前半21分に、MF寺田妃花がヘディングで受けたボールをFW齊藤夕眞が受け、左サイドのFW嘉数飛鳥にボールが渡ります。

そこから、嘉数がドリブルで相手DFを惹きつけ、マークが少なくなった隙に齊藤へパス。そのパスを齊藤が綺麗に流し込み先制点を獲得します。

前回の愛媛戦では3点先制される形で、かなり悔しい試合展開になったこともあり、「今節は試合の入り方を特に意識する。」と試合前にDF有馬りこ選手は語っていました。

その言葉通り、ヴィアマテラス宮崎は今節はこれまでより少し早い段階で積極的にシュートを狙う姿勢が幾度となく見受けられ、嘉数、ルーキーのMF野田梨紗の2人が得点を加えて前半を3-0で折り返します。

後半、ヴィアマテラスはDF有馬→DF島田優依菜、FW福丸智子→FW小澤寛と選手を2人交代して試合再開。

対する群馬は、ベンチメンバーが2人と、かなり苦しい中でも前線のFW AYANO WYATTを中心に果敢にプレッシャーをかけて球際で激しくぶつかりあいます。

こうした中でも、ヴィアマテラスは嘉数がハットトリック、齊藤も1点を追加し6-0。

前節に続き、無失点で試合を終えられるかと思った矢先でした。

果敢にチャンスを狙い続けた群馬が、後半43分。WYATTからのクロスに、途中交代で入ったMF荒木日和が合わせてゴールへ押し込み6-1としますが、ここで試合は終了。

 首位としての意地と、前節の悔しい敗戦を糧に戦った宮崎が勝利しました。

ここまで10試合開催されたホーム いちご宮崎新富サッカー場での試合は、次回が今季は最後となります。

10月13日(日)いちご宮崎新富サッカー場で、オルカ鴨川FC【5位:第18節終了時点】と試合予定です。


≪スコア≫
ヴィアマテラス宮崎 6-1 バニーズ群馬FCホワイトスター
≪得点≫
前半21分 1-0  FW 齊藤夕眞
前半25分 2-0  FW 嘉数飛鳥
前半38分 3-0  MF 野田梨紗
後半11分 4-0  FW 嘉数飛鳥
後半34分 5-0  FW 齊藤夕眞
後半36分 6-0  FW 嘉数飛鳥
後半43分 6-1  MF 荒木日和

―実況アナの+メモ―
中断明以降、新戦力が次々と頭角を現すヴィアマテラス宮崎。その中でも、今季初先発で起用され、ホーム初得点を挙げたのが21歳大卒ルーキーMF野田梨紗選手です。


試合前、彼女に話を聞いたところ、「やっと試合に出られる、嬉しい。」と語ってくれました。今節、こぼれ球をチャンスに変え、落ち着いてシュートを決めた野田選手。
中断明けからベンチメンバー、そしてスタメンを掴みとった中、特に喜んでくれたのは地元の農家さんだったそうです。第17節、途中交代で試合に出た際は、農家の方から泣いて電話がかかって来たというエピソードも。
今季、決して数多くの試合に出場している訳ではないですが、地域おこし協力隊として活動する中、身近に応援してくれている地元の方々が選手達の日々の大きな力になっていることは間違いないと感じました。


(文:MRT宮崎放送アナウンサー古田とわ)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。