大相撲秋場所・十三日目の20日、単独首位を独走する西十両十一枚目の尊富士(25=伊勢ヶ濱)は西十両二枚目の獅子(雷)との一番。突っ込んで左差しのまま右でおっつけて起こした末に右にそのまま「突き落とし」で12勝目をあげた。

尊富士の地元・青森からエールを送りながら、この取組を真剣なまなざしで見ていたのは、幼少期の尊富士を指導した「つがる旭富士ジュニアクラブ」の越後谷清彦さんだ。

「すごい、大したもんだ」

素早い立ち合いから一気に攻めて勝負を決める正統派の押し相撲―。まさに尊富士らしさがあふれる20日の取組を見て、思わずテレビの前で、気持ちをあらわにした越後谷さん。

越後谷清彦さん
「今日はよかった。明日も期待して見たい。(十両の他の力士と比べて―)やっぱり力の差(を感じる)。幕内で優勝した自信もだし、夏に10日間、合宿を地元(青森)でやった姿も見て、本当にリフレッシュしたような、楽しんで過ごしていて。『次は絶対やる』と約束して行ったので、気持ちもそうだし(強くなったし)。だから、今場所は楽しんで見ている。ハラハラ・ドキドキしないで」

今場所の取組からは「幕内に早く上がりたいという姿勢」を感じ取れるといいます。

越後谷清彦さん
「多分明日(21日)、明後日(22日・千秋楽)は大丈夫だと思っています!今場所は幕内に上がるための場所だと思ってあと二番頑張ってほしい」

尊富士は現在12勝1敗。21日の秋場所「十四日目」の東十両十四枚目・嘉陽との一番に勝ち、十両優勝を決められるのか―。そして、千秋楽も「白星」をあげて来場所の幕内復帰にさらに近づけるのか―。

日々、期待が高まるなか、青森からも熱いエールが尊富士に送られている。

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