巨額な負債を抱え、去年、民事再生法の適用を申請した米子市皆生温泉の老舗旅館「白扇」について、ホテル・旅館の再生事業を行う東京都の企業が、10月末から運営を始め、再出発することが分かりました。

10月31日から「リロバケーションズ」によって再出発するのは、米子市の皆生温泉にある老舗温泉旅館「湯喜望 白扇」です。

この旅館を所有・運営する「白扇」を巡っては、去年、民事再生法の適用の申請後に地元企業をスポンサーとする案と、「リロバケーションズ」に譲渡する案、2つの再生計画案が提出される異例の対立構造となり、再生に向けた議論が長期化していました。

しかし、今年7月、リロバケーションズに譲渡する案に、旅館の全従業員の継続雇用、地元の仕入れ業者との取引継続などを盛り込む形で一本化。

8月末には売買契約が成立し、10月末からリロバケーションズによる運営が始まることになりました。

旅館は、現在も営業を継続していて、運営が切り替わった後も客室などの改装の予定は現時点ではないということです。

リロバケーションズは「施設の再生・地域と連携を深め、米子・皆生エリアの活性化を図りたい」としています。

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