中国による日本産水産物禁輸の影響を受けているホタテの販路を拡大しようと、北海道苫小牧市の小学校などで給食にホタテが無償提供されました。
一方で、輸入再開に向けた新たな動きも出てきました。

20日、苫小牧市の小学校や中学校など12校で給食に提供されたのは、北海道内産のホタテを使ったカレーです。

 苫小牧の市場など3つの団体が中国による日本産水産物の禁輸措置の影響を受けているホタテの販路拡大のため、国の補助金を活用しておよそ4200食を無償提供しました。

 小学生
「おいしいです」
「(ホタテ入ってる?)あった!」

 一方、日本政府とIAEA=国際原子力機関は20日、処理水の海洋放出による影響を監視するモニタリング体制を拡充することで合意。これを受け、中国側が輸入再開に向けて調整を進めていることが明らかになりました。

こうした動きを受けて、給食にホタテを提供した市場の代表理事は…。

 海の駅ぷらっとみなと市場 苫米地亮介代表理事
「(政府には)日本の水産物は安全だということをもっと強くアピールしてもらいたい」

日本産水産物の中国への輸出が正常化する日を漁業関係者は待ち望んでいます。

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