今月、宮崎市の「サンマリンスタジアム宮崎」では、アイドルグループ「日向坂46」の野外音楽イベントが開催され、大いに盛り上がりました。

「サンマリンスタジアム宮崎」でスポーツ以外のイベントが行われたのは今回が初めてだったのですが、その実現のため、欠かすことができなかったのがイベント後のスタジアム整備です。

今回は傷んだ天然芝の張り替え作業を急ピッチで進めた「神整備」に注目します。

阪神甲子園球場などの整備を請け負う「阪神園芸」

今月、2日間にわたり、宮崎市の県総合運動公園で開催された日向坂46の野外音楽イベント「ひなたフェス2024」。
イベントには、県内外から4万人のファンが訪れました。

メインのライブ会場となったのは、サンマリンスタジアム。
スポーツ以外のイベントでスタジアムが使われるのは、今回が初めてでした。

ライブから3日後の今月11日、スタジアムを訪れてみると…

(下川祥子記者)
「音楽イベントが行われた球場で、芝の張り替え作業が行われています」

急ピッチで進められていたのが、傷んだ芝の大規模な張り替え作業。

芝の修復を手掛けていたのは、阪神甲子園球場などの整備を請け負う「阪神園芸」です。

(阪神園芸 松井悠一さん)
「作業的には、いま、コンサートの時に傷んだ部分をはがして、芝を張り替えていっている。あと内野の方も、いま、土を耕す作業の準備段階をしています」

張り替える芝の面積はスタジアム全体の4分の1

その技術力の高さから"神整備"とも称される「阪神園芸」。

今回は、およそ20人体制で作業が進められましたが、施設の管理者も作業スピードに驚きを隠せません。

(宮崎県スポーツ施設協会 有島 仁 さん)
「ライブが終わった後はだいぶ芝も傷んでるところが多かったが、阪神園芸さんが作業されて数日しかたっていないが、かなりの復旧具合で驚いているところ」

張り替える芝の面積は、スタジアム全体の4分の1にあたるおよそ3000平方メートル。

実際、芝を見てみると…

(下川記者)
「これはどういった状態?」
(阪神園芸・松井悠一さん)
「傷んでるというか、夏芝が死にかかってる状態です。撤去して最後に張り替える形になりますね」

茶色くなっている箇所は傷んでいる状態なのだそうです。

(阪神園芸 松井悠一さん)
「甲子園球場と同様で、機械が走るところは傷んで来るので、そこを重点的に張り替えています」

内野も「天地返し」「プレーに支障がないように元の状態に戻す」

また、阪神園芸では芝だけでなく、内野の部分も水はけがよくなるよう、「天地返し」という土を耕す作業も行っていました。

(阪神園芸 松井悠一さん)
「プレーに支障がないように元の状態に戻すというのが一番だと思いますので、それを目指してさせてもらっている」

(宮崎県スポーツ施設協会 有島 仁さん)
「コンサート自体が初めての試みということで、その後の修復作業とその後の管理、ちょっと未知数なところもあるが、以前の状態より、より良い状態で皆さまにお貸しできるような形になればと思っております」

20日からは秋の高校野球県大会が開催

そして、19日、サンマリンスタジアムは美しい緑色の天然芝で覆われ、すっかり元の姿に戻っていました。

(宮崎県スポーツ施設協会 有島 仁 さん)
「新しい芝が生まれ変わったような感触があります」

20日からは秋の高校野球県大会が開催され、球児たちによる熱戦の舞台となります。

(宮崎県スポーツ施設協会 有島 仁 さん)
「今回、初めてのライブというのが、試行錯誤しながら盛り上がった形になったので、今後もいろいろな施設利用の可能性を模索していければと思っております」

多くの関係者の手によって実現したサンマリンスタジアムでの音楽イベント。これからも宮崎を活性化させる様々な仕掛けが生まれそうです。

※MRTテレビ「Check!」9月19日(木)放送分から

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。