自転車のヘルメットの着用率について石川県は全国で7番目に高い29.6%であることが警察庁の調査で分かりました。

ただ、県警では「3割に満たないのが現状」として引き続き広報活動などで呼びかけていきたいとしています。

全国平均は17.0%…トップは愛媛県

自転車のヘルメット着用については2023年4月から努力義務となりました。

各都道府県の着用率(1位から10位)

着用率の調査は今年7月1日から19日の平日に全国で行われ、駐輪場が整備された駅の周辺や商店街又はショッピングセンターの周辺で調査されました。その結果、全国平均は17.0%で前の年より3.5ポイント増加しました。

各都道府県の着用率(11位から20位)

全国で着用率が最も高かったのは愛媛県の69.3%で、次いで大分県の48.3%、群馬県の40.3%でした。

各都道府県の着用率(21位から30位)

一方、着用率が低いのは低い順から大阪府が5.5%千葉県が6.5%兵庫県が7.7%と続きます。

各都道府県の着用率(30位から40位)

北陸3県で見ると石川県が29.6%富山県が12.5%、福井県が11.0%となり、石川県は平均を上回り、全国でも7番目に高い着用率でした。

高着用率の理由を県警に聞いてみると…

前の年と比べて8.9ポイント増加したことについて県警では、広報・啓発活動での呼びかけによるものとしています。

各都道府県の着用率(41位から47位)

県警では、これまで高校生と共に街頭指導を強化して実施しているほか、高校野球の試合会場でも場内アナウンスなどで広報活動を進めています。

高校での街頭指導(提供:石川県警)

県警は、自転車での移動が多いヤクルト北陸を「自転車ヘルメット着用モデル事業所」に委嘱してヤクルトレディを通じて事業所などへの周知を依頼しているほか、金沢西警察署では、給食の牛乳パックにヘルメット着用を促す広告を掲載するなど様々な方法で着用率の向上に努めています。


県警察本部交通企画課の牧良一次席は、「引き続き、自転車事故の実態や乗車用ヘルメットの着用による被害軽減効果についてあらゆる機会を通じて呼びかけたい」としています。

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