中国南部の広東省深セン市で日本人学校の男子児童が登校中に刃物で刺され死亡した事件を受け、文部科学省は来週以降、職員やカウンセラーを現地の学校へ派遣する方向で調整しています。

文科省によりますと、中国には現在、日本人学校が12校あり、あわせて3761人の児童生徒が在籍しています。男子児童が通っていた学校にも、およそ274人が在籍していました。

文科省は、現在日本にいるスクールカウンセラーを通じて、現地の学校職員に子どもの心のケアについての助言を行っています。

今後は日本のスクールカウンセラーがオンラインで現地の子どもや保護者のカウンセリングにあたるほか、来週以降カウンセラーを現地へ派遣する方向で調整しています。

文科省は今年6月、上海に近い蘇州市でスクールバスが襲われた事件が起きた際にも、現地にカウンセラー2人を派遣していました。

盛山文部科学大臣は、「児童生徒や保護者の心のケアに努め、在外教育施設における安全対策の徹底を図っていく」との談話を発表しています。

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