10月から薬の制度が変わるのをご存じでしょうか。知らないと損をすることになりそうです。「後発医薬品」いわゆる「ジェネリック医薬品」を選ばず「先発医薬品」を希望した場合、自己負担額が引き上げられます。

【記者リポート】「ヒルドイドやアレグラなど馴染みのある薬も、来月から先発医薬品とジェネリック医薬品で支払う金額が変わります」

「ジェネリック医薬品」とは、「先発医薬品」の特許が切れた後に製造・販売された薬のことです。「先発医薬品」と同じ有効成分を含んでいて、同じ効き目があるうえに、低価格で手に入ります。

この「先発医薬品」と「ジェネリック医薬品」に関する薬の制度が10月から変わるのです。

【牡丹山薬局 石井陽介 店長】「ご自身で先発医薬品を選択した場合、その分の差額を支払ってもらう制度が始まります」

「ジェネリック医薬品」ではなく「先発医薬品」を希望した場合、窓口での自己負担額が引き上げられるのです。「ジェネリック医薬品」の普及を強く促し、国の医療費を抑えるのが狙いです。

こちらの牡丹山薬局では、現在8割の患者が「ジェネリック医薬品」を希望しているということです。「先発医薬品」を希望した場合果たしてして、どのくらい負担が増えるのでしょうか。

来月から「ジェネリック医薬品」がある薬で、「先発医薬品」を希望した場合、2つの医薬品の価格差の4分の1相当を上乗せして支払わなければなりません。

例えば、「先発医薬品」の価格が1錠100円、「ジェネリック医薬品」の価格が1錠60円の場合、差額40円の4分の1である10円を上乗せして支払わねばいけないということです。

馴染みのある薬でいうと、乳幼児やアトピー性皮膚炎の患者などが使う「ヒルドイド」は患者負担が3割の場合、1つおよそ60円プラス。

また花粉症患者の強い味方「アレグラ」は、5日分10錠でおよそ110円プラスになるということです。

塗り薬や飲み薬だけでなく、湿布なども対象で、厚生労働省は1095品目を対象としています。

一方で、医師の判断で先発医薬品を処方するケースや、薬局にジェネリック医薬品の在庫がないときなどは、対象外になるということです。

【牡丹山薬局 石井陽介 店長】「もちろんジェネリック使ってもらっても構いませんし、ご自身で先発医薬品が良いということであればそちらでも構いません。薬局では十分な説明をさせてもらいたいと思いますので、ぜひそういった選択をしてもらいたいと思います」

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