これから始まる紅葉シーズンを前に、福島県郡山市の旅館では、地震や火事が発生した際に備えての防災訓練が行われました。

燃え盛る炎を消火しているのは、これからの時期、多くの人が集まる温泉街の旅館の従業員です。この取り組みは、秋の観光シーズンを前に磐梯熱海の旅館17団体の従業員およそ30人に、災害発生時の適切な初期対応を学んでもらおうと、郡山消防署が開きました。

このうち、避難誘導訓練では、旅館で火災が発生したことを想定して行われました。従業員が意識したのが「エレベーターを使わないこと」や「曲がり角や分かれ道で避難誘導をすること」です。

一方、消火器を使った初期消火訓練では「消火器のノズルの先端を持つこと」や「火元を狙い、ほうきを払うように大きく動かすこと」などが呼びかけられました。

参加した旅館の従業員「こういう訓練を受けてみて、実際に起きた時に落ち着いてできるようにしたい」

郡山消防署熱海分署・沖津由幸消防司令補「冷静に避難誘導してもらうことがすごい大事になるが、実際の災害はパニックになる。一番は常日頃から意識しているのが大事」

消防では、宿泊客にも、事前に避難経路を確認するよう呼びかけています。

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