捜査資料として保管されていた児童の全裸画像を、携帯電話で撮影し所持していた罪などに問われた、広島県警の元警察官の男(38)に、広島地裁は19日、有罪判決を言い渡しました。

判決などによりますと、県警呉警察署の元巡査長の男は、23年10月、捜査資料として警察内部で保管されていた児童2人の全裸画像を撮影・保存した自身のスマートフォンを所持していました。また、元巡査長は24年4月にも、府中町の商業施設で、10回にわたって、女性らの後方から靴の中に隠した小型カメラをスカート内に差し入れて、撮影するなどしました。

元巡査長はこれまでの裁判で起訴内容を認め、「自身の性的欲求を満たすためだった」と話していました。

19日の裁判で、広島地裁の小川貴紀裁判官は、「捜査目的で押収された証拠にアクセスできた“現職の警察官”という立場を利用し、事件関係者の信頼を裏切る悪質なもの」と指摘。盗撮についても「つま先に開いた穴に小型カメラを取り付けた靴を準備し、隙をついて、その足下付近に靴を差し入れる狡猾なもの」などとしました。

一方で、「被告人が反省の態度を示していることや、示談を成立させている被害者もいる」ことなどから、懲役10ヶ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

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