仙台市の東部沿岸エリアについてです。震災で津波被害を受けましたがその後の復興事業で様々な施設が整備されました。しかし、市内中心部からのアクセスが課題となっています。最寄り駅は地下鉄東西線荒井駅ですが、どの施設も3キロ以上離れている上、公共交通機関で周遊するのが難しい状況となっています。こうした課題の解決につなげようと仙台市などが、EV=電気自動車のカーシェアリングのサービスを導入し25日から利用が始まりました。
電気自動車は合わせて2台で、仙台市地下鉄荒井駅に隣接する駐車場に停まっています。カーシェアリング事業などを展開する「タイムズモビリティ」と仙台市がサービスを導入しました。
仙台市脱炭素都市推進担当局 松田智子局長:
「沿岸部はさまざまな観光施設があるが施設どうしの距離が空いていることもあり周遊性の確保が課題となっていた。カーシェアリングで解消につながれば」
東部沿岸エリアの仙台市若林区藤塚に2022年4月にオープンした「アクアイグニス仙台」です。観光客らを対象に地下鉄・荒井駅からのシャトルバスを運行していますが、多くの客は自家用車で訪れるといいます。
訪れた人:
「シャトルバスがあると聞いたことはあるが車のほうが楽なので車でしか来たことがない」
「車で長町から15分おきとか20分おきに(シャトルバスが)出ているならいいが1時間に1本とか」
アクアイグニス仙台 佐竹美沙さん:
「沿岸部の交通事情が整備されたらもっと来てもらえて観光案内もしやすくなると考えている」
電気自動車を借りる際は、「タイムズカー」のアプリから予約し15分ごとに220円または330円が加算されます。仙台市は、カーシェアリングの電気自動車で東部沿岸エリアの観光施設などを訪れると料金が30分間無料になるキャンペーンを25日からスタートさせています。
仙台市脱炭素都市推進担当局 松田智子局長:
「荒井駅を降りたらすぐにこのカーシェアリングがあるので気軽に使ってもらって沿岸を周ってもらいたい」
キャンペーンの期限は5月31日までとなっています。専用アプリの利用には、別途登録料がかかるということです。仙台市の担当者は、電気自動車を活用した観光促進につながってほしいと話していました。
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