青森県中泊町の旧家「宮越家」の離れにある襖絵がイギリスの「大英博物館」が所蔵している襖絵と対になる可能性が高いことがわかり、町などが会見を開きました。

中泊町尾別にある宮越家の離れ「詩夢庵」です。

日本のステンドグラスの草分け、小川三知の作品が彩る邸内には3組18面の襖絵があります。

このうち奥の間にある「花鳥図」4面を調査した結果、イギリスの大英博物館が所蔵する狩野派の襖絵「秋冬花鳥図」と対になる可能性が極めて高いことがわかりました。

調査をした元京都国立博物館、主任研究員の山下善也さんによりますと、宮越家の襖は安土桃山時代末期から江戸時代初期に狩野派の有力絵師によって描かれたとみられていて春のサクラとキジ、夏の渓流の絵柄が大英博物館の襖の絵柄と一致するということです。

宮越家 宮越寛当主
「これから宮越家として私だけでなくこれから先これだけの大変なものの公開保存に関しては長く努力をしなければいけない」

中泊町 濱舘豊光 町長
「ステンドグラスと同じように作品の保存を第一義に考えていかなければいけない」

調査結果を受け、宮越家と中泊町では貴重な作品の保存とともに一般公開を検討したいとしています。

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