京都大の斎藤通紀教授

 今年の慶応医学賞に、卵子や精子がつくられる生殖細胞の成長過程を解明した京都大の斎藤通紀教授(54)と、脳の原理に基づく人工知能(AI)を使った囲碁ソフト「アルファ碁」を開発した米グーグル傘下ディープマインド最高経営責任者(CEO)のデミス・ハサビス氏(48)が選ばれた。慶応大が18日付で発表した。  斎藤氏は生殖細胞の成長に不可欠な分子を発見。マウスの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から精子や卵子をつくり子を誕生させた他、人のiPS細胞で精子や卵子の前段階の細胞を大量につくることに成功した。  斎藤氏は「人の成り立ちや疾病の起源に迫る新たな生殖医学構築に向けまい進する」とのコメントを出した。  ハサビス氏は、脳の海馬から着想を得て、AIが自ら学習し判断能力を高める「ディープラーニング(深層学習)」技術を導入。アルファ碁に実装され注目を集めた。さらにアミノ酸配列からタンパク質の構造を予測する「アルファフォールド」を開発した。


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