福島第一原発で始まった溶け落ちた核燃料=燃料デブリの取り出し作業について、東京電力は17日、装置にトラブルがあり、作業を中断したと明らかにしました。

福島第一原発2号機では、9月10日から、燃料デブリの試験的な取り出しに着手しています。13日には、取り出し装置を格納容器の中に押し込む作業が終わり、17日にも、燃料デブリをつかむ作業が始まる予定でした。

17日は、午前6時から装置の動作確認が行われていましたが、先端に取り付けられたカメラからの映像が映らなくなり、作業が中断されました。

資料・取り出し装置

東電によりますと、カメラは15日に確認した際には、問題なく動いていたということです。トラブルを受けて、東電はケーブルの差し替えや電源を入れ直す作業などを行いましたが復旧せず、午後1時半ごろ、17日の作業を終えました。

不具合の原因について東電は調査中としていて、現在、復旧方法などを協議しています。燃料デブリの取り出しをめぐっては、8月22日にも作業員のミスにより、およそ3週間にわたり作業が中断されていました。

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