土地取引の目安となる価格、地価の調査結果が公表され、宮城県全体では12年連続の上昇となりました。仙台近郊で価格が上がる一方、そのほかの地域では下落傾向となっていて、明暗が分かれています。

地価12年連続で上昇

調査は県内405の地点で行われ7月1日時点の価格を判定しました。それによりますと県全体の平均変動率はプラス2.2%で12年連続の上昇となりましたが、上昇率は去年を0.1ポイント下回りました。

商業地の最高価格は、42年連続で青葉通に面する仙台市青葉区中央2丁目の仙台東宝ビルで1平方メートルあたり432万円でした。一方…。

高橋未来記者:
「仙台駅からもほど近く、商業施設も多い宮城野区榴岡のこちらのエリアが最も上昇率が高かったということです」

仙台駅東口の宮城野区榴岡1丁目は、価格の上昇率が県内トップの16.7%でした。1平方メートルあたり280万円で県内で2番目に高い価格です。再開発が進むなか、10年前と比べて3倍以上に跳ね上がっています。

通行人:
「発展はすごいですよね。ここ数年であっというまにスーパーなどもできて買い物は便利になったと思う」
「子どもがいても過ごしやすいので1日遊んだりとか買い物したい時もベビーカーとかあっても過ごしやすいのでよく利用します」

住宅地の上昇率トップは?

住宅地の上昇率トップは、大和町杜の丘2丁目で12.7%でした。価格は1平方メートル7万4800円です。

西山総合鑑定所 西山敦不動産鑑定士:
「仙台市の郊外の延長ということで、住宅を求める動きが強い。新しい住宅団地でもありますし、割安感もある、周辺で商業施設が整備されていることも理由」

一方、最も下落したのは、大崎市岩出山でマイナス5.7%、次いで気仙沼市本吉町馬籠町のマイナス5.6%でした。

住宅地では、仙台市周辺市町村がプラス5.5%なのに対し、その他の市町は、マイナス1.3%となっていて明暗が分かれています。

ところで住宅地の最高額は、仙台市青葉区上杉4丁目の1平方メートル44万7000円でした。1坪に換算すると147万円ほど。仮にこの場所で家を新築するため50坪の土地を買おうとすると7000万円程度のお金が必要となる計算です。

不動産鑑定士によりますと、最近は地価や建築費の高騰により住宅の購入意欲が鈍ってきていて仙台市やその近郊でも上昇率の上げ幅は小さくなっているということです。

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