熊本県内の基準地価が発表されました。TSMC進出の影響により全体的な上昇率で大津町が全国トップになりました。

記者「上昇率全国一位となった大津町、バイパス沿いに多くの商業施設が立ち並び新しいマンション群もみられます」

基準地価は、一般の土地取引の目安となるもので、熊本県などが毎年7月1日時点の地価を公表しています。

すべての用途における平均変動率では、大津町で19.4%上昇し、全国の全市区町村で1位でした。

菊陽町周辺で不動産を扱う業者に現状を聞くと…。

コーエイ不動産 平川隆男 代表「『他よりも高く買いますので、売ってくださいと』どんどん金額がつりあがっていきますので、かけ離れたというか考えられない金額の取引になっている」

また工業地に限って見ると、大津町と菊池市、合志市の平均変動率が、全国の1位から3位までを独占しました。

工場や会社の建設に必要となる広大な土地は、TSMCの近くにはすでに少なく、価格も上昇していることから周辺で土地を求める動きがより活発になっているといいます。

平川代表「(工業地に適した)まとまった土地になると、どうしても大津の北の方や菊池・泗水方面、旭志の方、少し離れたところで求めていくとなると、これからもまだ上がっていく可能性は十分考えられる」

一方で、上天草市や八代市、五木村などの住宅地では地価の下落が止まらず、TSMCの進出効果は県全体に及んでいないのが現状です。

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