「緑色」のハトがいるのをご存じでしょうか。きれいな鳥なんですが、ある珍しい行動をとる習性もあって面白い鳥なんです。宮城県内で撮影しました。

「アーオ」という鳴き声の主がこちら、緑色のハト「アオバト」です。山林を好むハトで、宮城には夏場に本州の南の地域などからやってきます。

群れが海辺にやってきました。だんだんと水の方へ向かうアオバト。「海水」を飲み始めました。

これはアオバトの特徴的な行動で、夏場不足しがちなミネラルを海水から補給していると考えられています。撮影した8月下旬のこの日は、20羽ほどが水を飲みに集まっていました。

実はアオバトは普段、深い森の中などにいることが多く、なかなか姿をみるのは難しいのですが、この水を飲みに来るタイミングは観察には良いチャンスだそうです。冬場は、関東などもう少し暖かい南の地域へ移動してしまうので、宮城で楽しめるのは今シーズンはもうしばしの間となりそうです。

水飲みの際は、ハヤブサなど外敵からも見つかりやすいので危険も多いそうです。基本的に国内で過ごす鳥ですが、宮城など寒地にいる個体は寒くなると南の方へ移動してしまうので、まもなく見られなくなりそう。古来日本で「アオ」という言葉には緑色も含まれていたということで、実際にキツツキの仲間の「アオゲラ」なんかも「アオ」が名前に入っていますが、緑色をしています。

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