工務店や大工さんの力を借りず、ほとんど自分たちの力だけで空き家のイノベーションを成し遂げた一家が、鳥取市鹿野町にいます。
コツコツと続け、手を掛ければ掛けるほど良くなるDIYのリノベーションの全貌、一家のライフスタイルとは?

「おはようございます」

迎えてくれたのは、鳥取県鹿野町に住む吉井さん一家。
秀三さん、麻妃さん、小学1年の尚くんの3人家族です。

リノベーション前の吉井家

3人が力を合わせてリノベーションをしたこの家、以前は空き家になっていた別荘でした。

1階の大部分を占めるのが広々としたリビングルームです。

吉井秀三さん
「元々部屋が2つありまして、こっち側が和室でこっちが洋室だったんですけど、壁があったのを家族で破ってひとつの部屋にしました。」

いつも家族の顔が見ていられる広いリビングは、吉井さん一家にとって絶対に譲れない一線。

吉井麻妃さん
「この壁を破らないとこの家は意味がないと思っていました」

2つの部屋を隔てていた壁、自分たちの力だけで破ることにしました。

床材には智頭町から仕入れた杉、これも自分たちの力で敷き詰めフローリングにしました。

壁や天井を白くすると、明るく居心地の良いリビングが誕生。

そもそも、なぜ工務店や大工さんに頼まず、自分たちの手で、つまりDIYでリノベーションをしたのでしょうか。

2017年に東京からUターンして鳥取市鹿野町に移り住んだ一家は、おととしそれまでの借家のすぐ近くに空き家をみつけ、持ち家として購入しました。
築40年以上、家族の希望を実現するためにリノベーションは不可欠でした。

吉井秀三さん
「そんなに予算をかけずに空家を活用しながらできないかなと思っていて、工務店の方にリノベーションの見積もりお願いしたところ、結構、家が一軒建つぐらいの見積もりが出てきてしまって。」

東京のIT関係の会社で20年近くで働いてきた吉井さんは、2017年に出身地の鳥取市にUターン。
ネットワークで結ばれるので、東京から離れていてもこれまで通りITの仕事ができると、いち早く在宅のリモートワークを実践していました。
吉井さんの出勤はパソコンのある部屋に行くだけ、コロナ以前の話です。

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