「介護サービス付きマンションの入居権がある」などとウソの電話をかけ、高齢女性に現金200万円をレターパックで送らさせてだまし取った疑いで、警視庁は回収役の男を逮捕しました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは千葉県柏市の職業不詳・今井克宏容疑者(45)です。今井容疑者は今年3月、仲間と共謀して建設会社の社員などを装い、兵庫県の80代女性に「介護サービス付きマンションの入居権がある」「信用情報を解除する手続きに200万円を支払う必要がある」などとウソの電話をかけて現金200万円をだまし取った疑いがもたれています。

警視庁によりますと、女性は現金をレターパックで千代田区内の雑居ビル宛てに郵送していましたが、今井容疑者はポストに投函されたレターパックの回収役だったということです。

レターパックで現金を送ることは禁止されていますが、詐欺グループは女性に現金を郵送させる際、札束のまわりを銀紙で包んだ上、新聞紙で覆うように指示していたということで、郵便物のエックス線検査を通り抜けるためだったとみられています。

詐欺グループは女性に対し去年12月から今年3月の間、「カネを送らないと逮捕される」などと言って、あわせて15回、総額3000万円を郵送させていたということで、警視庁の「特殊詐欺連合捜査班」は今井容疑者の余罪や詐欺グループの実態を調べています。

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