夜にアイスを食べる“夜アイス”

人はなぜ、“夜アイス”に魅せられるのか?
新潟市の夜アイス専門店に密着し、その人気の秘密を「定点ウォッチ」しました。

新潟市中央区にある、夜アイスの専門店『月曜からアイス新潟店』。
平日のネオンは、日が傾いてから灯ります。

今は月曜日の午後5時。
オープン後すぐに、この日1番目のお客さま…
「西区の方から来ました。2回目ですかね。前は夏に来たばかりで…」

仕事終わりに寄ったというこの親子。
受けとったアイスを、お店の外ですぐにパクリ。

「月曜からちょっと仕事疲れているから…。ちょっと癒しで、アイスきょう食べたいなと思ってきました」

この時間帯は、親子連れが続きます。

「西蒲区からです」
「イチゴがいい~!」
子どもは念願のイチゴアイスを手にしてご満悦でした。

全国で現在5店舗を展開している『月曜からアイス』は、2023年5月に新潟の地へ。
濃厚なソフトクリームに旬の果物などをふんだんに使ったアイスを20種類以上揃え、平日は夕方から深夜12時まで営業しています。

この店名には、どんな思いが込められているのか?

【月曜からアイス 新潟店スタッフ 小島紫央梨さん】
「仕事頑張らなきゃ、学校頑張らなきゃ、いろいろ家事頑張らなきゃ、っていう方に対して、月曜日だからこそ、ご褒美としてぜひ食べてくださいっていう気持ち」

開店から1時間たった午後6時には、仕事帰りの2人組の姿も…。

「仕事帰りなので美味しいに決まってます」
「まだ来たことないって言ってたので、一緒に行こうよ、ちょっと話そうよっていう感じで来ました」

同僚との語らいのお供にもなる“夜アイス”です。

「ここ、おいしいっスよ」

親子3世代で来店した14歳の中学生に聞きました。
ズバリ、月曜の夜にアイスを求める理由は?

「疲れたからです。平日は疲れるからです」

中学生でも疲れることってありますよね。

そして時刻は月曜の午後7時。

たまたま仕事で近くに来て立ち寄ったという燕市の女性が2人。
「今辛い物食べてきて、アイス食べる?みたいな感じできました。」
「この量が食べられるかなってのが心配で、だから2人で1個にしようって」
「でもお店から今、プレゼントしていますよっていうから、結局2個(笑)」

そして、初めて来たという20代の男性も。
「明日から休みなので、気分良い休みを迎えようと思って…」
仕事を頑張ったご褒美ということでしょうか。
「なんか夜にアイス屋やってるっていうので、ちょっと珍しいなって、気になっていた」

この時間になると、仕事帰りの人たちが多くなってきました。

仕事終わりのお客さんには、アイス以外にも“受け取ってほしいもの”が、お店にはあるそうです。

【月曜からアイス 新潟店スタッフ 小島紫央梨さん】
「お仕事を終えて来られる方がめちゃくちゃ多いので、こちらもなるべくアイスだけではなくて、笑顔やちょっとしたコミュニケーションで癒せればな、と思いながら接客しています」

『良い一日を!』というのが、スタッフからの掛け声。

「時間に関係なく、この後のもう1日や明日以降が『あなたにとって良い1日になりますように』ってお声がけさせていただいています」

冷たいアイスと温かい掛け声で、がんばる人の背中を押しています。

夜の8時以降になると、10代・20代の若者の姿が目立ってきました。

「バイト終わりとか勉強終わりとかに贅沢するのは、ちょっと楽しいですね ―」
「就活中なんですけど、もうじき面接だから、それの頑張るご褒美 ―」

ショッピングセンターで買い物をした後に来た大学のサークル仲間の皆さんも。
「甘いもの食べたいねってなって、夜遅くにやってるのここしかないって ―」

偶然、同じ大学の同じサークル仲間とも出会いました!
「夏休みは夜に遊ぶことが多いので、こういうお店はすごく楽しいです」

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