歌人、藤原定家が手がけた仕事を集めた展覧会が、熊野町の筆の里工房で始まりました。

藤原定家は、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した歌人でした。定家は和歌を詠むかたわら、日記を書き残しました。56年分が現存し、貴族の暮らしぶりが分かるとして国宝になっています。

かるたの百人一首の和歌を選んだり、「源氏物語」などを書き写したりして、文化が今に伝わっているのも定家のおかげだということです。

定家が書いた文字は独特だと言われています。一文字の中に太い線が交えてあります。「定家様」と呼ばれて現代もフォントとして使われているということです。

筆の里工房 名児耶明 副館長
「ひとつの書風が、こんなに長く形を変えて様々な文化に影響を与えているものはないと思う。これがやっぱり、書の一番のおもしろさ」

約100点が集められた定家の展覧会は、11月4日まで開催されています。

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