10月で56歳を迎える"アラ還"マッチョ、井藤邦昭さん。
健康的な肉体美を競う大会で地区優勝し、日本一を目指す井藤さんですが、ある競技の元日本代表で、しかも普段は命を守る最前線で働くちょっとすごい人なんです。

波打つ胸。そして小山のような力こぶを持つのは、鳥取県内に住む井藤邦昭さん。
10月で56歳を迎える"アラ還"マッチョです。

井藤邦昭さん
「ベストボディ・ジャパンの近畿大会のマスターズクラスに出まして、マッスルモデルで1位を獲りました」

8月、大阪府で開催された「ベストボディ・ジャパン近畿大会」で見事優勝。
11月、東京・両国国技館で開催される全国大会の切符を手にしました。

この大会では、筋肉の大きさを競う
「ボディビル」とは異なり、トータルの健康的な肉体美を競います。

井藤邦昭さん
「化粧水もダメ、オイルもダメ、カラーリングもダメという規定がある。素のままを競う」

この日、井藤さんは勤務明けでジムを訪れていました。 

というのも…。

井藤邦昭さん
「今朝の8時半まで、24時間勤務で、その明けで来た。救急救命士として救急車に乗っています」

なんと、本職は病人や事故にあった人に応急処置を行う救急救命士。

命を救う最前線で働く井藤さんにとって、成人男性は軽めのバーベルみたいなものなんです。

記者持ち上げられる
井藤さん「あ、軽いっす」
記者「初めてお姫様抱っこされました」

井藤邦昭さん
「どういう現場が来るかわからないので、(トレーニングが役に)たっている時が来ますね、たまに」

今でこそ彫刻のような肉体を持つ井藤さんですが…4年前の写真に写っていたのは、たるんだお腹にふっくらとした顔。そして、手には缶ビール。紛れもない、以前の井藤さんです。

井藤邦昭さん
「実は4年前に体重が90キロまで増量しまして、しかも筋肉のない90キロ、ということでこれはやばいと」

このままではやばい!と自身で緊急事態を宣言。

忙しい勤務の合間を縫って行ってきた独自のトレーニングと、徹底した食事管理が功を奏し、わずか4年で、大会時には体脂肪率3%から4%というバキバキボディをゲット。
去年の全国大会では3位を獲得しました。

それにしても、なぜ井藤さんが一気に駆け上がることができたのでしょうか。

井藤邦昭さん
「これはですね、1990年の北京アジア大会の水球競技に出た時の日本選手団のユニフォームです」

井藤さん、日本体育大学在学中に
水球日本代表・ポセイドンジャパンのメンバーとしてアジア大会に出場。
そこで銀メダルを獲得した輝かしい経歴の持ち主なんです。

井藤邦昭さん
「マッスルメモリーが多分働いたと思います。1回筋トレして筋肉がついて、呼び起こされて復活するようなことを聞いたことがある」

元水球日本代表であり、現役救急救命士でもある井藤さんが狙うのは、
「日本一」です。

井藤邦昭さん
「徐々に徐々にパワーアップしてますからね、この歳でも。とりあえず1位を狙いたいと思います」

井藤さんの体はどこまで進化を遂げるのか?魅惑の"アラ還"マッチョボディに今後も目が離せません。

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