千葉市議会は13日の議会運営委員会で、日本維新の会・無所属の会の4議員を紹介議員とする請願1件について、「紹介議員が請願者の署名を代筆して提出した」とし、無効とした。代筆の場合に必要な請願者の押印がなかったという。(平野梓)

千葉市役所

◆他会派議員の原稿案を市が提供した問題を受け提出

 この請願は、自民党と立憲民主党・無所属の2会派の複数議員が市提出の議案に賛成を表明する際の原稿案を、市側が作成、提供していたとする朝日新聞報道を受け、提供を禁じるよう求めている。請願者は、市民団体「議会の透明性を考える会」代表の男性。無所属の桜井崇議員を含む4議員が紹介議員に名を連ねている。桜井議員が代筆していた。  議運では、委員で維新・無所属の会の幹事長を務める守屋聡議員(維新)が「結果的に自作自演の請願となり、痛恨の極み」と謝罪。桜井議員は議運終了後、報道陣の取材に応じ「この議会で請願をどうしても出したかった。提出期限が迫り代筆した」と釈明した。  9月定例会では維新・無所属の会派5議員が、この請願などを基に代表質問と一般質問を予定していたが、全員、取り下げた。桜井議員によると、自身ら同会派議員に対する辞職勧告決議案を他会派が17日にも提出する動きがある。 

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