7月の記録的な大雨で大きな被害を受けた酒田市の大沢地区で、きのう、地元の児童たちが地域のシンボルを型づくるライトを山に設置しました。

今年は復旧への願いを込めて、心のこもった希望の灯りとなりました。



きのう朝、酒田市大沢地区の大沢コミュニティセンターに地元の児童たちが集まっていました。

阿部彩人さん「これから大沢地区が復興していくことにむけてのシンボルになるとも思うのでぜひ皆さんの力も合わせてライトの点灯を成功させたい」

7月、大沢地区では記録的な大雨で荒瀬川が氾濫し、橋が崩落したほか、民家に土砂が流れ込むなど大きな被害を受けました。

いまも復旧作業が続けられています。

そこで今回、地域で毎年行われている取り組みに、復興への願いをのせることになりました。

地域の魅力発信に取り組む大沢コミュニティ振興会が2018年から行っている取り組みは、大沢地区の山を「大」の文字に刈り込み、そこにLEDライトを設置して大文字(だいもんじ)のライトアップを行うものです。

きのうは、ライトを設置する、木々を大文字に刈った山の斜面を目指し、児童たちが登山に挑みました。

木々に囲まれた登山道を歩いていくと…

学校の先生「目の前が大文字なんですけど急勾配を登っていきます」

最後に待っていたのは、傾斜およそ30度の急斜面。

児童たちは斜面に手をつきながら慎重に登っていきます。

「疲れました。高くて気持ちが良いです」

大内希美アナウンサー「麓から30分ほど歩いてきて急な斜面を登って今やっと辿り着きました。すごく良い見晴らしです。これからライトの設置作業が始まります」

ここからが本番。児童たちの気合いも十分です。

大内希美アナウンサー「こちらが完成図です。児童たちは急な斜面のなか、大文字を彩るライトを設置しています」

「先生緑色になりました!」

児童たちは、設置場所の計測やソーラーパネルのついたライトの取り付けなど役割分担をしながら作業を進め、7色のライトを設置し、光る大文字(だいもんじ)を完成させました。

参加した児童「苦しかったけどライトアップの設置ができて良かったです。とても達成感があってスッキリした」

参加した児童「みんなにも感動してもらえるライトになってほしい」

参加した児童「(雨の被害を受けて)今まで住んでいたところと全然違うなと思った。

「(Qライトを見た人にどんな気持ちになってもらいたい?)元気になってもらいたい」

阿部彩人さん「外から関わってくれる皆さんの力も合わせて大沢地区の復興に向けてまた一歩一歩進んでいきたい」

この大文字(だいもんじ)は来月上旬まで復興への願いを乗せて、午後6時ごろから毎日ともされます。

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