青森県南部町の小学校と中学校で児童や生徒ら72人が相次いで「腹痛」や「下痢」などの症状を訴えていた件について、南部町は12日に第4報(最終)として、最新の情報を発表。

三戸地方保健所から「今回の件は食中毒と取り扱わないこととした」との連絡があったということです。

保健所は、今回の判断をした理由について町に

①発症者の便から共通する細菌やウイルスが検出されなかったこと
②発症者の多くは軽症で、短時間のうちに回復していた
③給食の保存検食、調理従事者の検便及び施設のふき取り検査において、発症者につながるような病因微生物が検出されなかった
④給食の調理工程において、特段問題となる事象は認められなかった

としているということです。

町は当初、体調不良の原因が「学校給食」の可能性があるとして、6日から給食の提供を中止していましたが、今回の件を受け、17日(火)から再開できるように準備を進めているとしています。

今回の件に関して、南部町教育委員会の高橋力也教育長は「学校給食の提供によると疑われた腹痛・下痢症状の発症に関してのご報告」として、以下のようにコメントしています。

以下、そのほぼ全文。

 この度、9月5日(木)の学校給食の提供によると疑われた腹痛・下痢症状の発症 に関しまして、児童生徒並びに保護者の皆様をはじめとする関係者の皆様に多大なるご心配をおかけしました。
 本件に関し、昨日、三戸地方保健所から「今回の件は食中毒と取り扱わないこととした」との連絡をいただきました。
 学校給食センターは徹底した衛生管理のもと、児童生徒の健康の増進や体位の向上など心身の健康な発達に資するため、安心・安全な給食を提供する責務が課せられているものであります。
 「今回、食中毒と取り扱わない」との結果でございましたが、今後、より一層衛生管理の重要性と知識を高め、引き続き、児童生徒に安心・安全な学校給食を提供し続けられるよう尽カしてまいります。
 また、各小中学校に対しては、本日開催した校長会にて、検食及び手洗い・うがいの励行を徹底するよう指導したところです。
 学校給食の再開につきましては、17日(火)からを予定しており、また、給食停止期間の日数に応じ、保護者の皆様には給食の代わりにお弁当を準備していただきましたので、当町学校給食費の単価にて子育て支援学校給食費給付金を交付させていただくことで準備を進めておりますことを併せてご報告いたします。

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