水質汚染が指摘されている広島県三原市の産業廃棄物最終処分場について、広島県が、初めての住民説明会を実施しました。

本郷最終処分場をめぐっては、浸透水から基準値を超える鉛などが検出されたとして、8月、県が事業者に埋め立て中止や原因究明などを求める勧告をしました。その後、改善されたとして9月4日に再開を認めています。

10日、県は、30人あまりの住民に、再開を認めた経緯や、検出された鉛が「井戸水に含まれる自然由来のものである可能性が高い」と判断された理由などについて説明しました。

しかし、住民側は、調査は不十分で科学的な結論とは言えないとして、別の検査を実施することなどを求めました。

「三原・竹原市民による産廃問題を考える会」三島弘敬さん
「今日の県産廃対策課長による住民説明会は、 極めて科学的根拠に基づかない中での再開を許可したということが明らかになった説明会でした。県が 自主的に検査をしたという調査はあまりにもお粗末なものです。業者が科学的根拠を付した報告書を上げないまま、県も多角的分析もしないまま再開したということが今日判明してました。大変怒り心頭です。本当に許せない。」

広島県産廃対策課 波谷一宏課長
「やっぱり色んな映像を見さされたり生の声を聞くとですね、県としても感じるものはございます。ただ、我々は、廃棄物処理法の中でしか指導ができない部分があって、問題が、その適用を受けないところで起きている部分も大きいのです。そこでどうやってできるかっていうのは、また県としても色々考えていきたいと思っております」

住民は、新たに質問状を手渡し、20日までに回答するよう求めています。

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