12日告示の自民党の総裁選は、上川陽子外務大臣が出馬を表明し、9人による争いとなる構図がほぼ固まりました。一方、野田聖子元総務大臣は出馬を断念し、小泉進次郎元環境大臣の「推薦人」になることを明らかにしました。

11日夜、小泉純一郎元総理が取材に応じ、息子の進次郎元環境大臣の“総裁選出馬”について初めて口にしました。

小泉純一郎 元総理
「ちょっと年齢的に若いんじゃないかと。50過ぎて考えればいいんじゃないかと。なんか出るらしいね。もう大人なんだから、あれこれ言わんよ。自分で判断しろって言ってるの。(Q.父としてはどんな心境ですか?)やるからには頑張るしかないね」

その進次郎氏は、11日…

小泉進次郎 元環境大臣
「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」

新潟の米農家を視察しました。米の品薄が心配されるなか、新米の出来具合などを確認したほか、長靴をはいて稲刈りを体験。

この視察のあと、総裁選について問われた小泉進次郎氏は…

小泉進次郎 元環境大臣
「野田先生には推薦人になっていただきたいと、お互いお話をして合意をしています」

午後5時ごろ、急きょ会見を開いた野田元総務大臣。

野田聖子 元総務大臣
「本日、総裁選立候補を断念することを報告します。小泉進次郎さんご本人から何度も直接電話をいただきました。仲間と何度も何度も相談し協議したなかで、お受けすることにしました」

野田氏は出馬を断念し、小泉氏の推薦人になると表明したのです。

ベテランの野田氏が加わったことで、小泉陣営では厚みが増したとして歓迎する声があがる一方、他の陣営からは冷ややかな見方も…

他候補の陣営
「ポスト狙いかな。野田さんはタイミング的に一番高く自分を売ったね」

一方、上川外務大臣が11日、出馬会見を開きました。

上川陽子 外務大臣
「総裁選に立候補し、日本の総理として難問から逃げず、国民の皆様と新たな日本を築いていきたい」

他の陣営からの引きはがしなどもあり、推薦人集めが難航した上川氏。10日、推薦人20人を確保できたものの、麻生派の議員が9人とおよそ半分を占めました。

他陣営の自民党幹部
「これで上川さんは麻生さんのいいなりになるだろうな」

すでに駆け引きが始まっている自民党総裁選。12日告示の総裁選は、9人による争いとなる構図がほぼ固まっています。

一方、立憲民主党の代表選では、4人の候補が能登半島地震の被災地を視察しました。

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