山口県の伝統工芸品である「萩焼(はぎやき)」の展示販売会が山形市で始まりました。

独自の技法で萩焼(はぎやき)に取り組む親子二代。作品のポイントは唯一無二の「色」です。

萩焼は、山口県萩市の伝統的な工芸品で400年以上の歴史があります。

展示販売会には、父・波多野善蔵(はだのぜんぞう)さんと息子の英生(ひでお)さんのこだわりが詰まった作品が100点以上並んでいます。

どれも繊細で、温かみが感じられるものばかりです。

数ある作品の中でひときわ目を引くのは・・・。

大内希美アナウンサー「こちら夕日をイメージしているそうなのですが、すごく柔らかくて優しい色合いですよね」

萩焼に使う土には多くの鉄分が含まれていて、温度に反応して色が変わります。窯の中に置く場所や焚く時間など複数の要素が重なり合うことで唯一無二の色合いが
生まれるんだそうです。

萩焼 波多野指月窯 波多野英生さん「もとのクリーム色の土がこういう感じ。このクリーム色のところは土の色で炎がよくあたる前面が綺麗な濃い目の朱色、後ろがこの明るめの緋色になっている」

薪を使う伝統的な登り窯だからこそ出せる色で、多くの作品に取り入れられています。

近年は新しい試みとして多くの人に手軽に楽しんでもらいたいと、湯吞みやお皿など日常使いできる萩焼作りにも挑戦しているということです。

波多野英生さん「萩焼の特徴は色も手触りも優しい焼物。実際に会場に来て手に取って風合いを楽しんでいただきたい。それが一番」

この展示販売会は山形市のアズ七日町で、今週末まで楽しめるということです。

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