異例の事態が続く兵庫県政。自民からの辞職申し入れの意向を受け、斎藤知事の目に涙です。

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を告発された問題では、知事はこれまで2回、百条委員会に証人として出頭しています。

 調査が進む中、3年前の選挙で推薦した日本維新の会が9日、知事に辞職と出直し選挙で信を問うように要求。さらに最大会派の自民党など4つの会派も12日に辞職を申し入れる方針で、無所属の4人の議員も賛同することを明らかにしています。

 これにより86人いる議員全員が知事に辞職を迫る構図となりましたが、関係者によりますと自民党の内部には9月議会が開会する19日に、不信任決議案を提出・採決する案が浮上しているということです。

 11日に行われた会見でもこれまで通り続投の意志を示した斎藤知事。

 (斎藤元彦知事)「県民の皆さんの中には、こういった状況でどうなんだという思いをお持ちの方もおられると思いますが、私としては任期をしっかりやっていくというのが強い思いです」

 しかし3年前の選挙で、自民党議員の一部は分裂してまで知事を支援。そうした自民議員への思いを聞かれ斎藤知事が目に涙を浮かべました。

 (斎藤元彦知事)「『がんばれよ』と当時も言っていただいていましたので…そこは大変、申し訳ないなと。こういう状況になったということは申し訳ないなという思いで、自分自身に対して悔しい思いではあります」

 県議会ではほかにも立憲民主党系の会派がすでに不信任案を提出する方針を固めていて
自民党が全会一致での提出に向けて調整を進めています。

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