JR東日本は10日、中央線快速の東京-大月間と、直通運転する青梅線の立川-青梅間で来春、2階建てグリーン車を導入すると発表した。10月13日から一部の編成に2両を連結し、本格導入まで「お試し期間」としてグリーン料金なしで乗車できる。

試運転する中央線の2階建てのグリーン車=東京都日野市で

◆高崎線より広いドア、全席に無料Wi-Fiと電源

 当初は2020年に導入予定だったが、駅のバリアフリー化など他の工事との調整や、車両に搭載する半導体不足などで2度延期。運行区間内の44駅のうち40駅でホームを延ばし、グリーン車114両(57編成分)の新造が進み、来春の本格導入となった。具体的な開始日は今後発表する。

10月13日以降、順次導入される中央線のグリーン車=JR東京駅で(JR東日本提供)

 乗降をスムーズにするため、高崎線や常磐線など既存のグリーン車に比べ、乗降口のドアを約50センチ広い両開きとし、デッキも拡幅。座席数は2両合計で既存と同じ180席を確保した。全席で無料Wi-Fiや電源コンセントを使える。

◆12両編成と10両編成が混在…注意

 中央線快速では来月13日以降、東京寄りから4、5両目にグリーン車を連結した12両編成と、従来の10両編成が混在する。編成の区別については「駅の案内表示やJR東日本アプリで確認して」とJR東日本は呼びかけている。(梅野光春) 

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